会長挨拶

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会長 岡﨑 敏雄

新年のご挨拶
 令和7年 皆様 新年あけましておめでとうございます。

 関西地方本部大阪府本部会員の皆様、日頃お世話になっております商社メーカーを含む賛助会員の皆様、昨年同様に本年もどうぞよろしくお願い致します。

 さて、我々を取り巻く環境は、本年はどうなるのでしょうか。日米の総理大臣、大統領が変わるという政変。また隣国韓国でも何やらきな臭い動きが報じれれています。ロシア、ウクライナ、中東の紛争は相変わらず続いていて、今年一年も国外におきましては人々の暮らしに大きな影響を及ぼす事態が続く事は、確実だと思われます。

 また、国内におきましても、いまだに続く物価高騰による市場経済の乱れが懸念されます。 一昨年政府は、新型コロナウイルスを季節性インフルエンザと同じレベルに引き下げました。それにより海外からの観光客が大幅に増加しつつある今日ではありますが、それを喜んでばかりではいけないのです。我々の係わる飲食・サービス業においては、慢性的な人手不足という大きな問題が生じています。それに加え物価高騰により財政も圧迫されつつあり、料金の値上げを余儀なくされています。

関西では今年、万博の開催を控え相乗効果により経済の活性化を図ろうと期待されていますが、それはごく一部の業種が活性されるだけであり、我々飲食に携わる者には無縁の事ではないでしょうか。万博に人手を取られ余計に人手不足に至るのではと懸念されています。もともと離職率の高い業種ではありますが、それに輪をかけ5年余りのコロナ禍の影響が大きな要因となっているのは確かであります。コロナ禍で飲食業を去った人材は異なる職種へ転職する傾向が強く、その多くは戻って来ないのが事実であります。

 私たち司厨士協会も同じ局面に立たされています。毎年同じ事の繰り返しですが、正会員の減少、特に若手会員の入会希望者が少ない等の蓄積が毎年続いています。この現象はコロナ禍以前からずっと続いてる事であります。どこかで歯止めをしなくてはと考えながら数年が続いたというのが実態です。協会に魅力がない、会費を支払っても何の見返りもない、この事が根本だと考えています。しかしながら手を拱いていたばかりではありません。協会主催のデザート講習会、シェフに学ぶ料理教室、シェフズデー等には一般の方々も多く参加して頂き、また未入会の若手調理人の姿も見られ、ホットする一面もありました。

 私たち協会には、数多くの賛助会員の方々がおられ、様々な分野で協会活動にご参加・ご協力を頂いています。賛助会員の皆様をもって協会活動が成り立っているこの事は、誰もが認める事であります。

若手調理人育成の為にも賛助会員の皆様方の協力を得て様々な勉強会開き、私たち協会の発展の為にも相思相愛の関係を保ち運営に当っていく所存でございます。変わらぬ御指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

本年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう心からお祈り申し上げます。